Les Essais d'Unevertu

2009年9月26日

茂木町・山川さんちの自然農法の畑

Filed under: Essay,農業 — Vertu @ 4:44 午前
Tags: , , ,

雑木林を活用した自然体験活動クラブ、杣人クラブ会長の山川久男さんの畑を訪れました。サトイモを掘らせてもらいにきました。

山川さんの畑は、いわゆる耕作放棄地だった畑を地権者の方から借り受けて耕しているのです。山川さんは、無農薬・無肥料・無除草・不耕起を柱とする「自然農法」の実践者です。

左下の写真の手前側の何も植わっていない区画は、この間までマクワウリ(金マクワ)などが植えられていた場所です。この夏は私もたくさんおすそ分けをいただきました。作物の収穫を終えて、しばしの間寝かせているところです。でも、何もしないでただ寝かせているわけではありません。よく見ると、枯れ草のようなものが積まれていますね。

   

収穫を終えた作物の捨てられた葉や茎、それに刈り取った雑草を積んだ積み肥です。自然農法ではこれが肥料分のすべて。他に化学肥料や堆肥は一切施しません。ところが作物はまたちゃんと育ってくるのです。こうして作物がもつ自然の力を引き出すのが「自然農法」なのです。

左下が今日のお目当て、サトイモです。肥料を施さなくても立派に育っています。無農薬ですから、葉はところどころ虫に食われています。でも深刻なほどの被害は生じていません。掘り上げるといい感じの子イモがたくさんできていました。10キロほど収穫させてもらいました。

   

右上のナスは葉が大きくて立派ですね。収穫の最終段階でもう実があまりついていませんが、たくさんの収穫があったそうですよ。

左下はサツマイモです。やせ地の方がよくできると言われるサツマイモですが、なるほど葉がよく茂っています。

   

サツマイモのところどころからクズの葉が顔を出しています。耕作放棄地だった頃、この場所にはクズがびっしりと生えていたそうです。自然農法で作物の栽培を始めるにあたって、生えているクズは刈り取ったそうですが、根絶やしにはしませんでした。そのため作物の間から今でもクズが顔を出すそうですが、もはや作物をおびやかすほどの勢いはないそうです。無除草の自然農法では、こうして雑草ともうまく付き合っているのです。

サトイモの収穫を終えた頃、あたりは夕闇に包まれ始めていました。もうすぐ中秋の名月です。

WordPress.com Blog.