Les Essais d'Unevertu

2014年7月4日

En dedans de l’église 2014

Filed under: キャンパスライフ,Essay — Vertu @ 10:36 午前
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今年も1年生の学生諸君とカトリック松が峰教会を訪れました。御前(みさき)ザビエル神父様から教会の来歴などのお話を聞き、各自が神父様にインタビューをして記事にまとめる授業なのです。フランスのご出身で、現在は日本に帰化されているザビエル神父様。日本はとても住みやすい国で、そのような国に生まれたあなたたちはとても恵まれているのですよと教えてくださいました。ただ、最近は若者を中心に日本語が乱れていると感じられており、小説家を目指すあなたたちは日本語を大切にしてください、ともおっしゃいました。

 

学生たちは「やばい」と思ったようです。良いことも良くないことも、なんでも「やばい」で済ませてしまう最近の子たち。けれども、実は、発しやすい短い言葉でプラスの意味もマイナスの意味も表してしまうのは、大昔からの日本人の特徴と言えるかもしれません。平安時代に書かれた清少納言の『枕草子』を読んでみると、「をかし」が約400回も、感情を表すためのいろいろな意味で使われています。「やばい」のように便利な言葉は昔からあったわけで、その時々に日本人は感情をストレートに表すためのうまい表現を見つけてきたのかもしれませんね (^^♪

 

教会では、聖書の一節が記された無料のしおりが配布されています。学生諸君は一枚一枚を手に取って、自分の心に響いた言葉の書かれてあるしおりを選んでいました。私が選んだ一枚には、ルカの福音書 (19-10) の次のような一節が。「人の子は、失われたものを捜して救うために来たのです。」(Car le Fils de l’homme est venu chercher et sauver ce qui était perdu.) 毎日ながめながら、その意味をかみしめたいと思います。

 

 

大好きなバロック期の大作曲家、テレマンのアリア。教会の中で聴けたらすばらしいなあと思います。

 

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